こんにちわ、うちだまです。
東丹沢には三ノ塔の北側に「蓬平(ヨモギ平)」があると知りました。山と高原地図には載っていませんが、ネットで見る限り好印象な場所です。行ってみるとその期待に違わずいいところでした。
アプローチ
今回は蓑毛バス停から始めます。小田急線・秦野駅からヤビツ峠へ向かうバスと路線は重なりますが、蓑毛までなら本数も多く、また、大山への西の玄関口として多くの人が利用します。
蓑毛バス停〜札掛
舗装路を歩きマス釣りセンターとみのげ茶屋を過ぎたところで分岐に当たります。ここで千元院のお地蔵様にご挨拶しました。
春嶽堰堤に着くと、やっと山道の雰囲気が出てきます。ここは春嶽湧水が湧き出る水場でもあります。
すぐに分岐点が現れます。普段は一目散にヤビツ峠を目指すのですが、今回は滝を見に立ち寄ります。
狭めの道をトラバース気味に登っていき、いくつかの堰を越えます。お手製の道標があるので、そこから沢の方へ下りていきましょう。
髭僧(ひげそう)の滝には初めて来ました。写真で見るより落差もあり、見応えありました。
引き返して先ほどの分岐点をヤビツ峠方向へ進みます。ここからはひたすらに登るのみです。
ヤビツ峠からは門戸口コースを抜けていきます。その詳細はこちらの記事でご覧ください。
きまぐれ喫茶の脇から舗装路に出ます。札掛に向かってしばらく道なりに北上です。
途中にあるBOSCOキャンプ場からでも蓬平に行くことはできますが、今回は通過、直進します。別な機会にここから登りたいです。
境橋を越えて清川村に入ったすぐ左手に道標があります。その先に吊り橋が見えるのでここを渡り、そのまま河原へ向かいます。
札掛〜蓬平
渡渉してすぐに目の前の斜面に取り付きました。ただ、はっきりと踏み跡が見えず、やむなく強引に尾根に上がりました。地形図通りの広い場所に出られれば大丈夫です。
ヨモギ尾根に乗ってしまえば後はまっすぐな一本道です。道標こそありませんが、広々とした雰囲気の中、誰ともすれ違わない閑静な登りが快適です。
地形図上の806地点ではフェンス沿いに踏み跡が続きます。北西方向にも道筋が感じられますが、そちらには入りません。
半開きの柵戸を抜けると草地となります。木々が無くなり、開放感があるこの場所をそのまま直進していきましょう。
蓬平〜蓑毛バス停
左手から別な踏み跡が寄って来ます。自分の進む道筋と交差する点に小さな標識があるのが見えます。ここが蓬平です。
山の奥地にぽっかりと開いた場所です。誰もいなくて何の音もしません。空間ごと切り抜かれた感覚で、そこに一人でいることが特別に思われました。
休憩用の台からは大山がよく見えます。ここでのんびり食事や珈琲なんかいいでしょうね。
蓬平の全景です。あえて矢印等を付していませんが、踏み跡や標識、休憩台それぞれわかりますか? ちなみに写真奥から入ってきました。右手へ向かうとBOSCOキャンプ場に出ます。
さあ、それでは次へ進みましょう。傾いた戸を抜けて正面に見える三ノ塔を目指します。この先は徐々に傾斜が強くなります。
モノレールと出会うと、そこからはレールがガイドしてくれます。ときどき跨いで踏み跡を通ります。
途中でレールが2本になり、その後合流します。ヨモギ尾根を下る場合には左手(西側)のレールに沿うと蓬平方向です。
モノレールが終わるとすぐに視界が開けて一気に丹沢山地が広がります。
ここで一般登山道に出会います。左手トラロープの奥から登ってきました。
お地蔵様にご挨拶。
三ノ塔にはすぐに到着です。この日、富士山は雲がかかっていました。
下山は表尾根を使いました。整備された道を駆けていき、ヤビツ峠を経由して蓑毛まで柏木林道を下りました。
バスが今まさに出発するところに飛び乗りました。バス停タッチでお疲れ様でした!
まとめ
- 柏木林道は歩きやすく、ヤビツ峠と蓑毛をつなぐ連絡道です。
- 髭僧の滝へは柏木林道途中から分岐を登ります。
- ヨモギ尾根は取付きがわかりませんでしたが、道が広く明確でした。蓬平は訪れるだけでなく、じっくり滞在してもいいでしょう。
お願い
- ヨモギ尾根には正式な道標はなく、木道整備などもされていません。地形図やコンパスの装備をお勧めします。
- 本記事は筆者個人の感想に基づきます。気象や季節、尾根状況などは現況が優先されます。登山者本人の判断で安全に行動してください。