はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・群馬4 渡来人の記憶

こんにちわ、うちだまです。

関東ふれあいの道・群馬編は3回目のアタックです。コロナ影響もあり、半年ぶりの再開ですが、ようやく駒を進められます。暑さは自然歩道の大敵、夏到来の前に一歩でも前進しましょう。

関東ふれあいの道については「NATS自然大好きクラブ」をご覧ください】

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  • コース:4 小梨峠から牛伏山へのみち
  • 日程:2021年6月20日(日)
  • 距離・コースタイム:20.0km・8時間

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 アプローチ

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高崎駅から八高線を利用し、群馬藤岡駅で降ります。さらに市営バス「めぐるん藤岡〜上平線」で移動です。この路線は一日5往復で、要計画です。

起点〜小梨峠

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乗合ボックスカーに乗ること40分、起点・上鹿島バス停に到着です。背の高い草花が出迎えてくれて、コース3をゴールした半年前とは雰囲気が違います。

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通りを歩くとすぐに右へ入る道があります。石壁に付いている道標は目立ちません。左手にある「六地蔵橋」の看板を目印にしても良いです。

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芭蕉塚の碑があり、その前を通過します。こじんまりとしていますが、趣きのある寺院です。

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徐々に山道の気配に変わっていき、アスファルトの上に枯葉が積もります。前日降った雨でまだ地面が濡れています。 

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見た目以上に傾斜があり、峠に向かってしっかりと登って行きます。まったく人の気配がありませんが、鳥や動物に見られている気がします。

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舗装路が消えて、ようやく山の雰囲気になってきたあたりで、不意に道標と案内板が現れます。

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案内板には小梨峠の文字がありました。ここが踏破認定の撮影ポイントです。案内板がなければ通過してしまいそうな場所です。

小梨峠〜牛伏山

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さあ、次へ向かいましょう。この時期は草が路面を覆います。その草が前日の雨や朝露を含んでおり、トレランシューズはあっという間に浸水しました。

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道は明瞭で快調に足が進みますが、要注意ポイントがひとつ。草が踏み跡を覆っています。私も直進してしまい、GPS確認して戻りました。

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峠を越えると集落に出ます。物陰に道標が隠れて見落としやすいので、下界であってもGPSを確認します。

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林道を歩いていると不意に道標を発見しました。およそ取り付きとは思えない場所ですが、ここも夏季のため草で最初の踏み跡が見えにくいです。

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これが入口です。初見ではさすがに怯みますが、奥を確認するとルートが見えるので、落ち着いて踏み込みましょう。

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ここは正直言って獣道に近いです。蜘蛛の巣もひどく、マスクとメガネ、帽子は必携です。この点は自然歩道に挑戦する者として心構えが必要です。

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再度舗装路に出ますが少し省略します。地図と道標を頼りに進み、鋭角に曲がる分岐点から坂に入って登って行きましょう。

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単調な道が続く中、右手から人が現れ、左の踏み跡へと入りました。地図で確認しますが、ふれあいの道ルートはこのまま直進です。

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整った坂と東屋が現れます。牛伏山の山頂直下なのはわかりますが、右に逸れる踏み跡と案内板があります。迷いながら、結局ピークを取らずに巻きました。

牛伏山〜終点

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山頂を取らずに来てしまい、ちょっと残念ですが、巻道はそのまま階段へ繋がり、一気に標高を落とします。

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牛伏山を下りきると、これで山道は終わり、後は人里を縫うように歩きます。詳細は省略しますが、田のそばを通り、車道沿いを進み、道標を辿ってクリアしていきます。

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住宅街に入り、十字路に当たります。地図では右折するのがルートのようですが、ここはぜひ寄り道をしましょう。

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公園のような空き地に小さくしっかりした建物と上野三碑(こうずけさんぴ)の幟が見えます。ここに多胡碑(たごひ)が保管されていて、ガラス越しに見ることができます。

古代上野国(現在の群馬県)に存在する三つの石碑「上野三碑」は、日本に18例しか現存しない古代(7~11世紀)の石碑のなかで最古の石碑群(略)それらは山上碑(681年)、多胡碑(711年頃)、金井沢碑(726年)と呼ばれています。

(出典:高崎市・上野三碑ホームページ

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多胡碑は奈良時代初めの和銅4(711)年に(略)多胡郡が建郡されたことを記念して建てられた石碑です。建郡に際しては「羊」という渡来人とおもわれる人物が大きな役割を果たし、初代の郡長官になったようです。

(出典:高崎市・上野三碑ホームページ

かつては海を渡ってきた人たちが活躍する社会だったのかもしれません。彼らが刻んだ文字が遥か遠い記憶となり、今に残ります。

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見学を終えたら後はフィニッシュを目指すのみ。駆け足混じりで急ぎました。程なくして終点・馬庭駅に到着です。お疲れ様でした!

まとめ

  • 小梨峠まではじっくりと登ります。下った後、牛伏山へは林道を使って登ります。
  • 道標のない分岐や見落としやすい個所が多いです。ヤマレコGPSをお勧めします。
  • はじめの1/3では山道を通り、残り2/3は一般道や住宅街を歩くイメージです。
  • 次のコース5で残りの上野三碑を巡ります。多胡碑にはぜひとも立ち寄りたいところです。

群馬県コース】

  • これまでの踏破距離:5コース・62.3km
  • 残りコース数・距離:30コース・293.0km

関東ふれあいの道全体】

  • 神奈川県コース:150.9km(全踏破)
  • 東京都コース :  91.9km(全踏破)
  • 埼玉県コース :155.5km(全踏破)
  • 群馬県コース :  62.3km
  • 累計踏破距離 :460.6km

※上記の集計ではコース設定上の距離を用いており、実測値とは異なります。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回はコース5「石碑(いしぶみ)めぐりのみち」です。