はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・群馬5 群馬のルーツ

こんにちわ、うちだまです。

関東ふれあいの道・群馬編は3回目のアタックで、コース4に続いてコース5に挑戦です。コース4では上野三碑のひとつ、多胡碑を訪れましたが、今回は残りのふたつを訪れます。

関東ふれあいの道については「NATS自然大好きクラブ」をご覧ください】

f:id:uchidama0520:20210711145753j:plain

  • コース:5 石碑(いしぶみ)めぐりのみち
  • 日程:2021年6月20日(日)
  • 距離・コースタイム:14.8km・5時間

f:id:uchidama0520:20210706210733p:plain

アプローチ

f:id:uchidama0520:20210706211553j:plain

コース4とコース5は馬庭駅で接しています。補給を済ませて再出発しました。なお、馬庭駅には高崎駅から上信電鉄利用でアクセスできます。

起点〜山ノ上碑

f:id:uchidama0520:20210708204026j:plain

起点:馬庭駅を後にして住宅街の中を歩き始めました。踏切を越えて田んぼのそばを通り抜けます。

f:id:uchidama0520:20210708204357j:plain

駅から離れると住宅が通りに沿って点々と見えるだけでコンビニもスーパーも見当たりません。途中は省略しますが、自販機のある交差点を見つけたら左折します。

f:id:uchidama0520:20210708204613j:plain

周りは田植えの真っ最中。稲を積んだ軽トラックの奥で田植え機がリズミカルに苗を差していきます。

f:id:uchidama0520:20210708204940j:plain

空は次第に晴れてきて夏の気配を感じさせます。ついつい水に手が伸びてしまい、これが後々響きました。

f:id:uchidama0520:20210708205129j:plain

静かに走る上信電鉄の車両が遠くに見えました。しばらくすると右手に山名駅の駅舎が現れ、踏切の手前から奥へ入ります。

f:id:uchidama0520:20210708205425j:plain

山名八幡宮は安産と子育てのお宮です。この立派な門の脇にはパン屋さんがありました。後で知りましたが、ピッコリーノさんというこだわりのお店だそうで、立ち寄ればよかったですね。

f:id:uchidama0520:20210708205447j:plain

境内はひっそりとしていました。先の道のりが気になり、参拝は省略してしまいました。八幡宮の裏手にまわって、先へ向かいましょう。

f:id:uchidama0520:20210708205634j:plain

舗装された坂道を登り、浄水場の奥へ入ると小さな林に入ります。木々の影が少し気持ちを和らげてくれます。

f:id:uchidama0520:20210708205652j:plain

この辺りから高崎自然歩道と重複します。ふれあいの道の道標よりも標識の設置数が多く、こちらを頼りに進みます。

f:id:uchidama0520:20210709211749j:plain

再び住宅街に入り一般道を進みます。地図上ではこの付近で左折のはずですが、一瞬迷います。よく見ると塀の上に小さな標識がありました。

f:id:uchidama0520:20210709211810j:plain

すごいところにコース設定するものですね。子どもの頃こういう抜け道が大好きで、よく走り回っていました。

f:id:uchidama0520:20210709211839j:plain

一般道を進むと上野三碑の幟が見えてきます。標識が出てきたら奥の階段を上がって行きましょう。

山ノ上碑〜金井沢碑 

f:id:uchidama0520:20210709211910j:plain

まっすぐな石段を上がると、こんもり盛り上がった緑のドームと三角屋根が現れます。山ノ上碑と古墳に到着です。踏破認定の撮影ポイントですので自撮りを忘れずに。

f:id:uchidama0520:20210709211942j:plain

細身で長めの岩には文字がしっかり刻まれていて、ガラス戸越しでも見て取れます。

山上碑は(略)完全な形で残っているものとしては日本最古の石碑です。(略)碑文には、放光寺の長利という名の僧が母のために石碑を建てたことと、長利の母方、父方双方の系譜が記されています。

(出典:高崎市・上野三碑ホームページ

碑文は亡母を供養するものらしいですが、新羅の石碑に類似しているそうで、ここにも渡来人の姿を感じます。

f:id:uchidama0520:20210709212017j:plain

古墳には入れますが、とにかく狭く、馬頭観音があるのみです。古墳の脇から再スタートしましょう。

f:id:uchidama0520:20210709212046j:plain

ここからしばらくトレッキングの道になります。ほぼ平坦なので、一気に駆け抜けても大丈夫です。

f:id:uchidama0520:20210709212110j:plain

山道を抜け出ると小さい原っぱがあります。この季節は草が茂って見えにくいですが、そのまま直進します。

f:id:uchidama0520:20210709212141j:plain

万葉集の歌碑が点々と現れます。車道に出て右折していくと、すぐに上野三碑の幟が目に入ります。

f:id:uchidama0520:20210709212207j:plain

東屋があり、その手前に入り口があります。木の階段を上がった先に3つ目の石碑が待っています。

f:id:uchidama0520:20210709212226j:plain

公園事務所のような四角い建物が立っています。ここに金井沢碑が安置されています。

碑文からは、女性が結婚後も実家の氏の名で呼ばれていること、子供達と共に実家の祖先祭祀に参加していることがわかり、家族のつながりに女性が大きな役割を果たしていたと考えられます。

(出典:高崎市・上野三碑ホームページ

現代では夫婦の姓選択制など言われていますが、歴史から学ぶことは多そうです。

f:id:uchidama0520:20210709212243j:plain

碑文に出てくる「群馬」の文字は、県内では最古の事例であり、群馬県の名前のルーツを知る上で非常に重要な資料です。

出典:高崎市・上野三碑ホームページ

確かに碑文には「群馬」の文字が。群馬県民にとって聖地になりそうな話ですよね。これで上野三碑をクリアです。

金井沢碑〜終点

f:id:uchidama0520:20210709212311j:plain

金井沢碑を後にして車道に戻ります。この辺りで水の残量と暑さが気になりはじめていました。

f:id:uchidama0520:20210709212343j:plain

頃合いを見て反対側の歩道へ移りましょう。そうしないと次の山道への取り付きを見落としてしまいます。

f:id:uchidama0520:20210709212404j:plain

依然として高崎自然歩道の標識が助けてくれますが、GPSマップとの照合も欠かせません。

f:id:uchidama0520:20210709212426j:plain

県道71号線にぶつかったら左折しますが、この後困りました。

f:id:uchidama0520:20210709212451j:plain

道路の向こう側に入口と小さな標識が見えます。交通量が多い県道ですが、信号も横断歩道もありません。お勧めはしませんが、強行突破しました。

f:id:uchidama0520:20210709212551j:plain

この地点で水が無くなり、体が火照ってきます。商店や自販機はなく、メンタルが落ちてくるのが辛かったです。

f:id:uchidama0520:20210709212612j:plain

一縷の望みは観音山ファミリーパークでした。コロナで閉園の可能性もあると思っていましたが、多くのお客さんを迎えて開園していました。

f:id:uchidama0520:20210709212639j:plain

自販機で買ったコーラが、まさに命の水となりました。安心できてしばし休憩をしますが、疲労で足が辛くなる前にルートへ復帰しました。

f:id:uchidama0520:20210709212715j:plain

一般道を進むとまもなく住宅街に入りますが、道が分岐していたり、ここでもGPSの出番は多いです。

f:id:uchidama0520:20210709212734j:plain

この林がこのコース最後の山道です。行き交う人はいませんが、とても整っています。

f:id:uchidama0520:20210709212844j:plain

車道に出てバス停2区間分を行けば終点:高風園前バス停です。はにわタッチでゴール、お疲れ様でした!

まとめ

  • 序盤は一般道を進み、途中から高崎自然歩道と合流します。
  • ピークを取ったり難しい箇所はありませんが、一般道、住宅街での思わぬルートロストに注意です。
  • 山ノ上碑、金井沢碑ともに、周囲に標識などが多くあり、わかりやすいです。
  • 道路の横断が難しいところでは無理しないようにしましょう。

群馬県コース】

  • これまでの踏破距離:6コース・77.1km
  • 残りコース数・距離:29コース・278.2km

関東ふれあいの道全体】

  • 神奈川県コース:150.9km(全踏破)
  • 東京都コース :  91.9km(全踏破)
  • 埼玉県コース :155.5km(全踏破)
  • 群馬県コース :   77.1km
  • 累計踏破距離 :475.4km

※上記の集計ではコース設定上の距離を用いており、実測値とは異なります。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回はコース6「白衣観音めぐりのみち」です。