こんにちわ、うちだまです。
前編にてウシロ沢経路の様子をお伝えしました。後編ではマルガヤ尾根を登ります。前編とは違って真っ直ぐに尾根を登るコースですが、期待以上に気持ちのいい場所に出会えました。
- コース番号・コース名
118・ウシロ沢経路、127・マルガヤ(丸萱)尾根
※コース番号、コース名は「東丹沢登山詳細図」によります。 - 日程:2021年2月13日(土)
後沢乗越〜マルガヤ尾根P928
前編でウシロ沢経路を使って後沢乗越まで来ました。このまま直登すれば鍋割山へ行きますが、今回はここを二俣方向へ下りましょう。
マルガヤ尾根への入口では本沢が目印代わりです。写真で位置関係を見ていただきたいですが、開けた場所がありますので、そこから正面に見える尾根に取付きます。
最初は踏み跡を探して右へ左へトラバースしながら徐々に上がりました。砂まじりの土がもろくて、木の間にはトゲのある枝がびっしりあるため、強引な直登は難しいです。
上の写真にあるような踏み跡が見つかれば、後はそれに従い登ります。それでもトゲの枝が張り出しており、腕やポールでガードしながら登りました。
トゲ枝のエリアを突破すると傾斜が緩まり、気持ちのいい尾根道に変わります。木漏れ日が美しく、音が無いのに何かが響いているように感じます。こんな瞬間を独占できるのがマイナールートの醍醐味です。
冬枯れした木立の間を歩いて行くと、お椀型でこんもり盛り上がった可愛らしいピークに出会います。ここが地形図上の928地点です。
マルガヤ尾根P928〜大倉バス停
P928を通過すると雰囲気が変わります。石がゴロゴロした砂地が露出してきて地表が脆くなります。加えて尾根が痩せてきて崩落もあります。
状態が変化するにつれて斜度が急になってきます。砂で地面が崩れやすく、一歩の角度が急なため、登りにくいです。踏み跡よりも安定した足場を優先してクリアしました。
ザレ場の急斜面を突破すると今度は草地が現れて、また表情が変わります。明確な踏み跡が現れて安心感を覚えます。
さらに尾根を上がると、頭上が開けて周囲が広く感じる場所に出ます。無木立広場です。振り返ると登ってきた尾根筋が真っ直ぐ伸びていて、相模湾まで見通せます。この日、雲が出たのが残念でした。
無木立広場で腰を下ろし食事を摂って休んだらリスタートです。この後もしっかり登りますが、明確な道筋で困ることはありません。
左を見ると鍋割山です。山頂には小屋の姿が見えます。きっと大勢で賑わっていることでしょう。
草地を登り切ったところで一般登山道に合流します。場所としては鍋割山と小丸の間に位置します。右折して塔ノ岳方向へ進みます。
小丸を通過して小丸尾根分岐まで移動します。下山は小丸尾根を使いました。道標の奥に向かい、黄色い警告看板の向こうへ下ります。
小丸尾根はかつては難しいところがあったようですが、現在は整備されて問題ありません。木の根が多いのが難点ですが、人が少なめで快調に下りるのに適しています。
下り切ったら二俣方向へ向かいます。後は平坦な西山林道をひたすらに進むのみ。ジョギングでクリアしました。
大倉バス停に到着です。いつもの通りバス停タッチでゴール、お疲れ様でした!
まとめ
- ウシロ沢経路は、前半は作業路が整備され安全度も高いです。ただし、登山道としての整備ではないと理解しています。作業路部分を過ぎた沢沿いの箇所で少し不明瞭です。最終的に左岸の斜面に入って尾根に乗りましょう。
- マルガヤ尾根は、序盤はトゲ枝が多く、P928までは歩きやすく、無木立広場までがザレて傾斜が急です。山の変化を楽しめるといいですね。
お願い
- ウシロ沢経路やマルガヤ尾根には正式な道標はなく、木道整備などもされていません。地形図やコンパスの装備をお勧めします。
- 本記事は筆者個人の体験と感想に基づきます。気象や季節、尾根状況などは現況が優先されます。登山者本人の判断で安全に行動してください。