こんにちわ、うちだまです。
正月休みが明けて間もない三連休、ふと午前中だけ時間が空いたので未踏の破線ルートを歩こうと思い立ちました。距離も短く、手頃な散策でした。
- 日程:2021年1月10日(日)
アプローチ
日向薬師の裏手にある駐車場を利用しました。赤いノボリが見えるところから日向薬師の敷地に入ると、すぐトイレがあります。
日向薬師駐車場〜梅の木尾根分岐
駐車場の奥側に道標と木の階段があります。自転車で坂を登ってきたアスリートと挨拶してスタートです。周囲からは動物の鳴き声がしきりに響いてきます。猿の群れかと思われて、少し緊張しました。
道は整っています。すれ違う人もなく、静かです。動物の声もいつしか聞こえなくなり、淡々と登っていきます。
道が十字に交わる分岐に当たったら左へ登りましょう。右は日向山へ向かい、直進すると弁天の森キャンプ場方向です。
ここは山と高原地図上での破線ルートですが、実線ルートと遜色ありません。真っ直ぐ西へ向かいます。
やや狭めの道に木の根が蔓延って足を取られそうになります。でも、難しい箇所もなく、順調に進んでいきます。
陽が差し込んでくる瞬間もあり、ふと気持ちが緩みます。ピークを目指すルートではありませんが、トレランや山の散策にはとても適していますね。
途中の小ピーク上で水源林管理用経路の標識が現れます。この辺りから下るルートもあるようです。今回はそこには踏み入らず、先へ進みましょう。この後も整備された道が続きました。
開けた場所に古いベンチとテーブルがあり、道標が設置されています。右へ登る踏み跡は梅の木尾根へと続きますが、この分岐を左へ下ります。
梅の木尾根分岐〜浄発願寺奥の院
分岐から少しトラバースし、それから一気に下ります。なかなかの斜度でした。尾根も痩せていて木の根が露出しています。難しくはないものの、駆け下りる道ではありません。
尾根を下り、その先が行き詰まったように見えると木々に黄色テープが巻かれているのに気がつきます。それを辿ってルートを見つけ、道標が見えたらその先は明瞭です。
快調に下ると石像が多数置かれている場所に出会います。ここが奥の院の岩屋です。石像がとにかく多く、順に奥まで挨拶をしました。
落ち葉の降り積もった道をさらに下ると、鐘楼跡の標識や石仏たちに出会います。解説文を読むと「名古屋城主徳川綱誠」とあります。
浄発願寺は、慶長 13(1608)年に天台宗の木食弾誓上人によって開山されました。徳川家康は深く弾誓上人に帰依し、浄発願寺領として一ノ沢の土地 16 万 5 千坪を寄進しました。
(出典:伊勢原市ホームページ)
徳川家と縁があるとは知りませんでした。また、現地の解説文に安産信仰の唐金地蔵跡とも書かれています。きちんと調べると奥が深そうです。
深い森に囲まれた堂宇跡を通過すると、後は真っ直ぐ下るだけです。落ち葉の下に石段が見え隠れしていて、もう山道の感触ではありません。
石段を下り切った広場には東屋があります。よく見ると閻魔様を安置した閻魔堂跡と書かれています。関東大震災での山津波により流出したそうです。
橋を越えた先に看板があるのでタッチしてゴール。この後、舗装路で日向薬師に戻りました。お疲れ様でした!