こんにちわ、うちだまです。
石尊沢左岸尾根と呼ぶよりも、ネクタイ尾根と言う方が多くの人に知られています。かつては本当にネクタイがあったそうですね。この尾根に挑戦すべく初めて石尊沢に降り立ちました。
- コース番号・コース名
78・梅の木尾根、67・石尊沢左岸尾根
※コース番号、コース名は「東丹沢登山詳細図」によります。 - 日程:2021年2月6日(土)
アプローチ
小田急線・伊勢原駅北口から路線バスで日向薬師バス停へ向かいます。この近辺には駐車場が数ヶ所あるので車でのアクセスも可能です。
日向薬師バス停〜梅の木尾根分岐
日向薬師バス停から西に向かって歩きます。クアハウス山小屋の先にスペースがあり、右手に入っていくことができます。
閻魔堂跡に並んで石像があります。登る前に手を合わせ、それから階段に踏み込みます。堂宇跡や岩屋の様子はこちらの記事をご参照ください。
木の根が露出した尾根を直登します。やや狭まっていますが、難しいものではありません。
道標に当たったら右へ曲がります。程なくして古くなったベンチとテーブルが現れて分岐点に出ます。
梅の木尾根分岐〜唐沢峠
分岐に設置された道標の裏側へ続く踏み跡に沿って登ります。梅の木尾根に入りましょう。
踏み跡は明瞭で、尾根に従って進みます。この辺りでは迷うことはありません。
徐々に高度を稼ぎ、前方にピークらしい雰囲気を感じます。ここが二ノ沢ノ頭です。「水源の森林」の白い標識が目印です。
進路を北に向けて進むと、尾根が痩せてきます。しまいには切り立った箇所が出現します。このあと岩場の痩せ尾根も出てきます。
先へ進むうち、ふと空が開けてくるのに気が付きます。前方に赤い小さな道標が見えてきました。右から合流するのが弁天御髪尾根です。
大沢分岐から再度進路を西に向けます。写真では見えませんが、木々の合間から大山山頂も確認できます。
778のピークでは南へ伸びる別な尾根があります。これが鍵掛尾根ですが、今回はこちらへ入らず西へ向かい、さらに登ります。
緩く張られたロープがあり、それを跨ぐと一般登山道に合流します。唐沢峠を目指して右へ下りましょう。
唐沢峠〜大山ケーブルバス停
唐沢峠で一旦補給のため小休止です。ザックを背負い直したら奥の柵を越えて、細く脆い踏み跡を下っていきます。
枯れ沢の堰提が現れたら対岸へ回り、柵沿いに歩きます。その先に崩落ありという情報を事前にネットで見ていました。
しかし、それよりも手前の位置で倒木によって柵が倒されてしまい、道が塞がれています。止むなく戻るしかないです。
少し戻ると柵が潰れていて乗り越えられます。柵の内側を回り込み、その先で再度柵を越えてルートに復帰しました。
階段を見つければ一安心。石尊沢左岸尾根(ネクタイ尾根)に取り付きます。
まもなく左に登る筋が現れます。一見すると柵沿いに直進したくなりますが、ここを左に登ります。
その先で開けた尾根道に出るので、後はひたすらに直登します。正直、斜度はなかなか厳しいです。下りに利用する人が多いのも頷けます。
モノレールが見えたら、そこが北尾根との合流点。左折して山頂を目指します。電波塔の裏手に到着すると有名な脚立があるので乗り越えましょう。
強めの日差しに残雪が融けて山頂周辺は泥濘んでいました。順番を待って撮影を済ませたら見晴台、下社を経由して男坂で下山しました。
ちょうどバスの発車時刻に間に合って到着。バス停タッチで、お疲れ様でした!
まとめ
- 梅の木尾根の前半は歩きやすいものの、途中から痩せ尾根があります。切り立った箇所もありますが、ゆっくりクリアしましょう。
- 石尊沢から階段に取り付くまでがポイントで、ネクタイ尾根はところにより傾斜が急です。じっくり登りましょう。
お願い
- 梅の木尾根、石尊沢左岸尾根には正式な道標はなく、木道整備などもされていません。地形図やコンパスの装備をお勧めします。
- 本記事は筆者個人の体験と感想に基づきます。気象や季節、尾根状況などは現況が優先されます。登山者本人の判断で安全に行動してください。