こんにちわ、うちだまです。
関東ふれあいの道アタックの7回目ではコース15に引き続き、コース16へと突入します。このルートは山を始めて以来、数えきれないほど通っている道で、地元そのものです。
【関東ふれあいの道については「NATS自然大好きクラブ」をご覧ください】
- コース:16 大山詣り蓑毛のみち
- 日程:2020年1月5日(日)
- 距離・コースタイム:8.7Km・3時間30分
【神奈川県コースの全体図】
(マップ)
目次
今回の見どころ
大山と言えば、大山阿夫利神社です。ちなみに大山は別名を雨降(あめふり)山と言うそうで、雨乞いの山だったんですね。古代から信仰の山で、地域の人は現代でも大山の存在を大切にしています。
大山阿夫利神社は、今から二千二百余年以前の人皇第十代崇神天皇の御代に創建されたと伝えられている式内社でございます。(中略)「大山詣り」と呼ばれた当山への参詣は古典落語の中でも語られ、著名な浮世絵師によって多くの浮世絵も残されています。
(出典:大山阿夫利神社公式HP)
この神社の脇が山頂へ向かう登山経路となりますので山屋的には通過点です。山頂の「本社」に対して中腹の立派な社を「下社(しもしゃ)」と言います。コース設定としては山頂まで行きませんが、この下社も魅力あるランドマークです。
アプローチ
コース15で到達した蓑毛バス停からそのままスタートします。連続アタックでなければ小田急線・秦野駅から路線バスを利用しましょう。蓑毛は大山登山の主要な登山口ですので、トップシーズンには増発バスも運行されます。
起点〜大山阿夫利神社下社
コース15をクリアした後、そのまま蓑毛バス停が起点です。通りを挟んで反対側の道に入り、舗装路を進みます。赤いのぼりが目立つ千元院の脇を右手に入ると山道になります。
静かな道をじっくり登りましょう。途中、林道と出会いますが接するだけなので、林道を登り続けないように注意。山道は徐々に傾斜が出てきて、やや厳しめの尾根を直登します。
蓑毛越まで来ると一息つけます。ノンストップ登坂で数組を抜いて来ました。普段はここから山頂を目指しますが、下社へトラバースしましょう。やや細めの道ですが、ここを抜ける人は稀なので、すれ違いもありませんでした。
大山阿夫利神社下社〜二重の滝
トラバース道が終わると山頂へ向かう階段が見えて、建物の裏手にいることがわかります。正面へ出直すとそこが大山阿夫利神社下社です。この日はまだ正月松の内。多くの参拝客がいて、輪をくぐってからお詣りを済ませました。
ここからは下の街並みや相模湾が一望できます。特に冬のこの時期は空気が澄んでいてオススメですね。なお、下社にはケーブルカーでもお手軽に来れます。
下社から石段を下りるとお店があります。人の流れに乗って真っ直ぐ下りすぎないように注意です。違う方向へ下山してしまいます。ここで「ルーメソ」の文字に気づくはず。この店の脇を抜けて進みましょう。
ところで「ルーメソ」とは何か、わかりますか?
縦にして裏返すと・・・
そう! 当たりです。神奈川新聞でも紹介されています(笑)
↓カナロコHPはこちら
https://www.kanaloco.jp/article/entry-6518.html
見晴台ハイキングコースは下社周辺の喧騒とは打って変わり静かな山道に戻ります。以前早朝に通ったとき、ここで羽の綺麗な鳥(孔雀?)が横切ったのを覚えています。この日は出会いを求めるには人が多すぎました。
二重の滝〜終点
よく整備されたトラバースの道を歩きます。斜面に遮られて日差しは届きにくいので局所的に白く凍っていました。道として問題はありません。眺望も遮られてしまうので淡々と前だけを見て進みます。その先に小さな社が見えて水の音が聞こえてきます。
二重の滝は細くひっそりと水を流しています。社の入口には小さな龍が大きな口をいっぱいに開けています。ここが撮影ポイントで、写真を撮ってお詣りをしたら出発です。
さらにトラバースを続け、少しずつ登りになってきます。その先を突き抜けると平らに開けた場所に到着します。そこが見晴台で、標高769.2m。神奈川県コースの最高点です。神奈川コースの始めでは海辺を歩いて海抜ゼロ状態だったわけで、実に起伏に富んだ道を歩いてきました。
雪が残っていたのはここまで。東屋の向こうへ足を向けると後は下るだけです。ススキの合間から日に照らされる海を見ながら軽快に飛ばします。大きなお地蔵様と出会ったらご挨拶を済ませて九十九折の道を下りましょう。
下り切った後は舗装路をさらに下りて行きます。林に囲まれた道を通り過ぎると日差しが当たる明るい道に出ます。途中、いくつかの寺院がありますが、今日は先へと急ぎます。
道路の右手に売店の屋根が見えてきます。そこが終点・日向薬師バス停です。時刻表的にドンピシャの到着で、ちょうど運転手さんが休憩から戻ってきたところ。乗って間も無く出発しました。
まとめ
- 起点〜大山阿夫利神社下社:蓑毛越までの尾根登りはそこそこの傾斜と直登のため結構効きます。止まりながら登ると辛いので、いつもノンストップで行くことしています。
- 大山阿夫利神社下社〜二重の滝:大山は人気のスポットです。ふれあいの道から外れて観光するもよし、時間が許せば山頂まで登ってみるもよし、です。
- 二重の滝〜終点:コースを逆回りの場合は九十九折を登ることになりますが、こちらもノンストップ登りをお勧めします。ちなみに日向薬師バス停はコース10や11の起点・終点と同じです。
- 神奈川県全コース総距離:150.9Km
- これまでの総踏破距離:134.7Km
- 残りコース数・距離数:1コース・16.2Km
※上記の集計ではコース設定上の距離を用いており、実測値とは異なります。
残り1コース!
いよいよ「神奈川踏破」に王手です。充足感と高揚感とがないまぜになって落ち着きません。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回はコース17「北条武田合戦場のみち」です。