はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・神奈川7 湘南の浜辺を駆け抜けろ!

こんにちわ、うちだまです。

関東ふれあいの道アタックも3回目になりました。今回も一気に3コースの踏破を狙います。まずはその1つ目をご紹介しましょう。

関東ふれあいの道については下記リンクをご覧ください】

NATS 自然大好きクラブ|長距離自然歩道を歩こう!|首都圏自然歩道

  • コース:7 大磯・高麗山のみち
  • 日程:2019年12月1日(日)
  • 距離&コースタイム:7.6Km・2時間30分

【神奈川県コースの全体図】

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【今回の見どころ】

高来神社や湘南平、小淘綾(こゆるぎ)の浜などもありますが、旧吉田茂邸がコースに含まれています。すでに焼失しているものの、庭園としては立派です。今年(2019年)、国登録有形文化財になったとのことで、押さえておきたい場所ですね。

吉田茂邸は、明治17年1884年)に吉田茂の養父健三が別荘として建てたもので、吉田茂昭和19年(1944年)頃から、その生涯を閉じる昭和42年(1967年)まで過ごした邸宅です。
政界引退後も多くの政治家が邸宅を訪れ「大磯参り」と言われました。また、元西独首相アデナウアー氏や、当時の皇太子殿下(上皇)と同妃殿下(上皇后)などの国内外の要人が招かれました。吉田茂没後には、大平首相とカーター大統領の日米首脳会談が実施されるなど近代政治の表舞台としても利用されました。 

出典:大磯城山公園公式サイト「旧吉田茂邸地区」

<アプローチ>

JR平塚駅南口からバス移動です。その前にトイレを借りました。駅員さんに断って構内へ入ると外まで並んでます。3つの個室に20人ほど。いやあ、本当に我慢できないかと思った。危うく大惨事を引き起こすところでしたよ(´-﹏-`;)

みんなランの格好にザックを背負っていて、全員関東ふれあいの道の同業者かと思いましたが違います。この日は湘南国際マラソンの開催日でした。朝6時過ぎですが、シャトルバスを待つ人たちがたくさんいます。トイレもさることながら、コンビニでの調達も平塚駅周辺で済ませておきましょう。終点付近までありそうでありません。

大磯駅行きバスで下花水橋バス停まで行きます。目指す西海岸バス停はそこから目と鼻の先ですので問題ありません。

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<起点〜高麗山>

住宅が並ぶ中に操車場のような砂利を敷いた一角があります。そこが起点・西海岸バス停です。

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目を転じると煉瓦色をした下花水橋が見えます。渡ってから川沿いの土手を北進、川の水がやけに冷たそうです。こちらを見ていた白いサギが素っ気なく飛び去って行きます。土手の上を歩く人は見当たらず、爽快です。そこへ正面から自転車の一団が来ました。平日は通勤、通学の道なのでしょうね。

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二股の分岐を左に進み、電車のガードを潜って住宅の合間を抜けていくと、交差点の先に大きな鳥居があり、背の高い石碑がその一歩前に張り出しています。高来神社です。境内はまだ人の気配もなく静まっています。お賽銭入れて今日一日の安全をお願いしてから登山道へ進みます。女坂と男坂とがありますが、関東ふれあいの道として指定されているのは女坂でした。

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女坂経由で山頂まではウォーミングアップという感じです。山頂の手前が石段になっていて、167.3mの頂は木々の合間から相模湾がのぞける程度、開けた眺望はありません。平らな広場に小さな祠がひとつ、という質素な山頂でした。先着の男性がお参りしているのを見て私も倣いました。

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<高麗山〜湘南平

祠の裏手から下りて進むと、朝の散歩に訪れる人と出会います。私より年長の方でもしっかりとしたペース、さすがですね(゜o゜;

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赤と白の大きな三角の躯体が木々の影から姿を現しました。脇を抜ける階段を越えた先が湘南平です。広々として遮るものが無いこの場所はまさに「平」です。視界が一気に開放される瞬間は胸がすく思いになりました。

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見下ろせば冷えた空気と柔らかい日射しが凪いだ海によく似合います。当然のことながら、かながわの景勝50選です。なお、この赤と白の大きな鉄塔がTVKテレビ撮影ポイントです。

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下りるにあたってはレストハウスの左手から植え込みの間を下るのでよいです。ただし、その先の順路が復旧工事中(2019年12月現在)のため通れません。レストハウスの奥へ進むと駐車場へ下りられるようですので、そちらからでも合流可能です。私は知らずに左から下りてしまい、結果、強引に突破せざるを得ませんでした。

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 湘南平〜終点>

善兵衛池を過ぎて国道に出ると歩道橋があります。その上から東海道松並木がよく見れます。ちょうど師走に入りましたが、もうすぐ箱根駅伝。各校の襷がここを駆け抜けるのです。私の母校は今回どうかな?

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細い路地に入るとその先に海岸線が見えてきます。小淘綾(こゆるぎ)の浜です。湘南平で見下ろした海がすぐそばに迫ります。トンネルを潜れば浜へと出られますが、階段を上がって舗装路の歩道に出ました。そこが西湘バイパスです。

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西湘バイパスには車が1台もありません。ルートに沿って西へ向かうと黄色のジャケットを着た係員の女性が大きな声をあげました。それを合図にして、道路の向こうから湧き上がるようにランナーたちがやってきます。すごい数!! 運よく湘南国際マラソンのスタートの瞬間に出会いました!

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あっという間にバイパスを埋め尽くす選手たちに心の中でエールを送りました。私もこの先まだまだ歩かねばなりません。お互い頑張りましょう! バイパスから住宅街へ踏み込むと警備員さんが待機中。シャツに短パン、スパッツを履いた私の格好を見て、お疲れさまです、と声をかけられてしまいました。あ、私は選手じゃないんですよ〜Σ(´∀`;)

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吉田茂磯城山(じょうやま)公園の一部になります。庭園は小ぶりながらも目を惹く魅力がありました。穏やかな日差しのおかげでゆったりとした気持ちにさせてくれます。10人ほどの団体さんがガイドさんに連れられて来ていたり、お子さん連れの若いファミリーがいたり、様々ですね。以前から存在は知っていましたが、近すぎて逆に訪れる機会がなかった観光地です。

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もっとじっくり見学したかったんですが、今日この後の予定を考えると長居はできません。この後もう二つのコースを歩きます。後ろ髪を引かれつつ、退場しました。でも、こういう史跡や庭園に魅力を感じるのは20代の頃では考えられませんでした。やはり、それなりに年齢を重ねたということなのかなあ? 

正門から出て右手に進めば、終点・城山公園前バス停です。

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では、おさらいです。

  • 起点〜高麗山:下花水橋から住宅街の辺りでは指導標識を見落とさないようにしましょう。山道は特に険しいところや難しいところはありません。
  • 高麗山〜湘南平:トレランしたくなるルートです。朝から散歩の方がいますのでランで行くなら気配りを。湘南平では展望台に乗って丹沢の山々や市街地の拡がりも見てほしいです。
  • 湘南平〜終点:普段交通量の多い西湘バイパスを規制しているのはなかなか見れない出来事でした。時間に余裕があればぜひ旧吉田茂邸の全域を見ることをお勧めします。

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  1. 神奈川全コース総距離:150.9Km
  2. これまでの総踏破距離:48.4Km
  3. 残りコース・距離数:11コース・102.5Km

コース7をもって神奈川の海とはお別れです。ここから進路を北に取って内陸部へ入り、丹沢山地を目指します。湘南平から見えた景色を目に焼き付けて、新たなステージへ向かいましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回はコース8「鷹取山・里のみち」です。