はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・埼玉11【後編】修験道の開祖

 こんにちわ、うちだまです。

 関東ふれあいの道・埼玉編は6回目のアタック、コース11に挑戦中です。【前編】では顔振峠を通過するところまでご紹介しました。今回はその続きです。

関東ふれあいの道については「NATS自然大好きクラブ」をご覧ください】

  • コース:11 義経伝説と滝のあるみち
  • 日程:2021年3月27日(土)
  • 距離・コースタイム:8.0km・3時間

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 なお、このコースは傘杉峠〜黒山三滝間の登山道が崩落により通行止めです。そのため、役行者を通る迂回ルートが設定されています。(2021年3月現在・出典:東松山環境管理事務所)

顔振峠役行者

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 顔振峠(かあぶりとうげ)を通過して舗装路を緩やかに登ってきました。この辺りに人影はありません。右手に山道への入り口が見えるのでここを入りましょう。

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 数段の階段を上がると、すぐに分岐点です。本来のルートとしては尾根伝いに直進して傘杉峠を目指します。しかし、傘杉峠〜黒山三滝間は崩落のため通れないので、迂回路へ入りましょう。

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 やや狭目のトラバース道を下っていきます。斜面側が崩れた形跡が一部にあります。駆け降りるつもりが、意外と起伏があって大きめの石が転がっていたり、スピードアップにはなりませんでした。

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 整った林の中を明確な踏み跡が伸びています。途中で分岐が現れますが、ここは素直に直進します。

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 越生町の設置標識は初めて見ましたが、手書き文字が素朴で印象的です。この後も要所要所でお目見えしました。どなたが作ったんでしょうね。

役行者〜終点

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 人気のない坂道を早足で黙々と下りると、ふと、広場のような場所に入ります。そこに一本の標識が立っていて、奥に石像があります。これが役行者(えんのぎょうじゃ)です。狛犬のように控えるのは前鬼と後鬼。そう、鬼です。

飛鳥時代の呪術者。(略) 日本独自の山岳信仰である修験道の開祖とされている。 実在の人物だが、伝えられる人物像は後世の伝説によるところが大きい。前鬼と後鬼を弟子にしたといわれる。

(出典:Wikipedia「役小角(えんのおづぬ)」

 熊野や吉野で修行を行い、修験道の基礎を築いたのだとか。山岳修行の起源が飛鳥時代の呪術者とは知りませんでした。

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 役行者を後にして下山道を進み、下り切った先で合流します。左手にはロープが張られ、通行止めの表示が施されています。本来はこちらから下りてくるはずでした。

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 少し崩れ気味の沢を越えてから細道に入ります。ここまで来れば目的地はもうすぐそこです。 

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 小さな橋がかかっていて滝が二つあります。男滝と女滝に到着です。豪快に音を立てて流れ落ちる滝ではなく、沢のように静かに流れる滝なので心落ちかせてくれます。ここが踏破認定の撮影ポイントです。

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 男滝と女滝から少し下ったところにもう一つ、天狗滝の標識があります。時間の都合から、今回は遠目にその姿を拝みました。これで黒山三滝に会えました。

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 さあ、後はなだらかな舗装路を駆け下りるのみ。終点を目指して飛ばしましょう。駐車場を越えてひたすらに駆け足です。

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 黒山三滝の大きなゲートをくぐったらすぐに左折します。ちなみに直進すると前編でご紹介した渋沢平九郎自決の地(リンク:越生町ホームページ)があります。遠くないので立ち寄ってみるのもいかがでしょうか。

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 角を曲がった先ですぐにバス停が見つかるでしょう。終点・黒山バス停です。狙ったタイムより遅れはしましたが、バス停タッチでゴール。お疲れさまでした!

まとめ

  • 吾野郵便局先の信号を見逃さないようにしましょう。
  • 顔振峠へはじっくりと高度を稼ぎます。摩利支天尊の手前から眺望があります。
  • 顔振峠平九郎茶屋で一服するのもよいでしょう。 猪鍋もあるみたいです。
  • 傘杉峠〜黒山三滝は通行不可(2021年3月時点)のため迂回路を使いました。登山道情報は逐一ご確認ください。(管轄:東松山環境管理事務所
  • 黒山三滝は天狗滝を含めてゆっくり鑑賞したいですね。

【埼玉県コース】

  • これまでの踏破距離:11コース・116.4km
  • 残りコース数・距離:2コース・39.1km

関東ふれあいの道全体】

  • 神奈川県コース:150.9km(全踏破)
  • 東京都コース :91.9km(全踏破)
  • 埼玉県コース :116.4km
  • 累計踏破距離 :359.2km

※上記の集計ではコース設定上の距離を用いており、実測値とは異なります。

 最後までお読みいただきありがとうございます。残り2コース、次第に埼玉県全踏破が見えてきました。次回はコース12「グリーンラインに沿ったみち」です。