はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・神奈川5 ”聖地”になったあの踏切

こんにちわ、うちだまです。

関東ふれあいの道への2度目のウオーク編、第2弾です。前回「神奈川4」をクリアした後に、同じ日に続けて次のコースクリアを目指します。

関東ふれあいの道については下記リンクをご覧ください

NATS 自然大好きクラブ|長距離自然歩道を歩こう!|首都圏自然歩道

  • コース:5 稲村ヶ崎・磯づたいのみち
  • 日程:2019年11月17日(日)
  • 距離&コースタイム:6.2Km・1時間45分 

【神奈川県コースの全体図】

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<アプローチ>

前回ご紹介した「佐島・大楠山のみち」の終点・一色海岸バス停からJR逗子駅へ路線バスで移動します。

駅へ向かうに連れて乗客の数も増えますし、周辺を走る車で道が混雑します。逗子駅に着くと朝とは違って賑やかです。

スターバックスに寄り、いつもの通り「熱めのソイラテ」で一服しました。ひとしきり歩いた後のコーヒーは、山頂で飲むそれと同じく体に染みてきます。ついでと言ってはなんですが、コレクションを始めたスタバカードのシティ版をここで入手しました。YOKOHAMAというべきところを、「KANAGAWAください」と言ってしまい、微妙な恥をかきました(^_^;)

昼食を済ませてから駅構内へ入り、ちょうど出発アナウンスがかかった目の前の電車に飛び乗りました。車内はそこそこの混み具合で観光客ばかりです。当然、ランのウェアに12Lザックを担ぎトレランシューズを履いてる人は私以外にいません。とはいえ、一駅だけなので気にしない。電車は数分でJR鎌倉駅滑り込みます。

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鎌倉駅由比ヶ浜

この1Km余りの区間は連絡区間とされています。そのためコースの設定距離(6.2Km)には算入されていません。と言っても交通機関を使うでもないので歩きます。整った舗装路であり、大した距離でもありません。実際はこの区間もコースのうちだと理解した方が早いです。

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連絡区間はコース距離には含まれていない

JR鎌倉駅は構内から改札口周辺までものすごい人でごった返しています。日本人はもちろん、海外からの旅行客がやはり多いですね。周りを中国語や英語が飛び交い、その中に日本語が聞こえるとなぜか安心してしまう自分は、今のご時世やっぱりいけないのかな。ただ、同じ神奈川県内でも私が暮らす地域は観光地ではないので、この混雑ぶりには閉口してしまいます。

東口から出て若宮大路へ、そして鶴岡八幡宮とは反対方面に右折して進みます。ちょっと行くと徐々に混雑は減っていきました。歩きやすくなってホッとした頃に海が見えてきます。

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<起点〜稲村ヶ崎

若宮大路が海へ行き着いたところが起点・由比ヶ浜です。海に向かって左側は材木座海岸由比ヶ浜は右手になり、コースはこちらに向かいます。砂浜沿いには広いスペースが設けられていて、テラスのようです。

ベンチが程よい間隔で配置されていて、地元の人たちなのでしょうか、寝そべって本を読む人がいれば、談笑する人たちもいます。ここでご飯食べればよかったなと、ちょっと後悔しました。日差しは強く降り注いでいて、メガネを度付きサングラスに変えます。このコースではサングラスは必携ですね。 

同じ海でも三崎や葉山とは確実に雰囲気が違います。三崎は岩礁の海が荒々しく投げ釣りが似合います。葉山は物静か、いい意味でひっそりとしていて強く主張しません。由比ヶ浜は喧騒と言うほどではありませんが、楽しそうな空気が滲み出ています。

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人が多いのはこの一角だけです。そこを抜けて広い歩道を歩いていくと開放感に包まれます。ランに勤しむ人に追い抜かれたり、逆に向こうからやって来たランナーとすれ違ったり。

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路面にも粋な工夫が

左手に開けた場所が見えて来ます。公園かなと思って踏み入るとそこが高台になっていて視界が一気に広がります。正面に江ノ島をバッチリ望むことができるこの景色には否が応でも声が出ますね〜 いやあ、いいなあ。お年寄りが海を眺めている姿にはのんびりという言葉が本当にしっくり当てはまります。時間にはこういう使い方もあるんだなあ。勉強なります(・ิω・ิ)

ここが稲村ヶ崎です。当然ですがかながわの景勝50選で、撮影ポイントです。

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稲村ヶ崎鎌倉高校前駅

稲村ヶ崎を後にして海沿いをさらに西へ向かいます。すると台風19号の傷痕が残っていました。不意にフェンスが張られて歩道が遮られていて、陸側の歩道へ移るよう指示されています。陸側の歩道はそれほど幅がなく、ランナーとのすれ違いには気を使いました。

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自分が今どのあたりを歩いているのか、気にせずに突き進んでいた(猪的性格により)ため、鉄の車輪が線路を踏むリズミカルな音に少し驚きました。有名なあの緑色の車体が私をすうっと追い抜いて、写真を撮ろうとスマホを取り出している間に立ち去っていきます。

行合橋の信号のところにセブンイレブンを発見。由比ヶ浜を歩き始めて間も無くローソンがありましたが、そこからここまではコンビニありません。ドリンクも乏しくなっていたので、ここで補給と小休止を取りました。冷え冷えの炭酸水がやけにうまい!

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このセブンイレブン付近から人の数がにわかに増えます。線路沿いの歩道を進んでいくと海側から入ろうとする車が踏切付近で詰まっているのが目に入って来ました。その車両を警備員らしき人がさばいて誘導・整理しています。

国道はスムーズに流れていたのにそこだけ車が詰まっている?! それに加えて警備員がいる踏切って一体何だ? そう思っていた私には予備知識が不足していました。

正解は江ノ電鎌倉高校前駅の「あの踏切」です。ロケ地として有名なこの場所はきっとみなさんはご存知ですね。踏切では海をバックに写真を撮ろうと多くの人が待機しています。おそらく無言のうちに順番が定まっているのでしょう。一人ずつ踏切の中央で大きくポーズをとり、彼氏がそれをスマホに収めています。何だか知りませんが、妙な圧を感じます。

巷ではここは「聖地」と呼ばれているそうですね。わからないではないですが、周辺の状況を見るとよそ者たちが勝手に祀り上げて住民の日常生活を占領してしまっていないか、心配になりました。決して否定しないけど、望まれていない観光地もあるのでは・・・杞憂かな? 早足で通り抜けて行きました。

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鎌倉高校前駅〜終点>

さあ、コースも終盤です。この辺りで少し木々が生い茂って景色を遮っている場所があり、立派な鳥居が出現します。これが小動(こゆるぎ)神社です。

平安朝時代永保年中(一○八三)新羅三郎義光公の勧請と伝う。
当時「後三年役」に睦奥国にて苦戦を伝えられた兄八幡太郎義家のもとに、助勢のため赴く途中鎌倉に立ちよられ、たまたまこの地に悪疫が流行し住民が難儀しているのを知り、これを救わんがため「厄除神」として霊験の聞こえた京都の祇園社を勧請し篤く祈願されたところ、たちまち悪疫退散し住民は安堵し難を救われました。(出典:神奈川県神社庁ホームページ)

後で調べて知りましたが、御祭神は須佐之男命、稲田比女命とあります(他に二神あり)。えー、ちゃんとお参りしておくんだったな。ついつい先を急いで立ち寄らずに過ぎてしまいました。ここでも猪突猛進の性格は損しました、反省。通過してから小動岬を振り返って拝みました。

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観光客のざわついた雰囲気が徐々に感じ取れるようになって来ます。車の流れも滞りがちで国道134号線が賑わい始めます。大きな看板に「しらす」の文字が見えて来て店の前には行列が順番を待っています。稲村ヶ崎ではまだまだ小さかった江ノ島がもう間近です。採れたて新鮮な生しらす食べたいなあ。

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江ノ島近辺となるとさすがに国内外の観光客が集まっていて、とにかく混雑! 人混みの中では指導標識を探すのも一苦労です。国道に沿ってまっすぐ行けばそのまま次の「湘南海岸・砂浜のみち」につながりますが、やっぱりコースを締め括らないと気持ちが悪いです。弁天橋を渡れば、すぐそこが終点・片瀬江ノ島駅です。

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それではおさらいです。

  • 起点〜稲村ヶ崎:気持ちのいい海岸線ウオークが続きます。稲村ヶ崎の景色は時間が許す限り堪能してみてください。
  • 稲村ヶ崎〜鎌倉高校駅前:江ノ島が絶えず目標として見え続けます。途中から江ノ電が姿を見せて旅の気分を高めてくれます。「聖地」付近には人が多いです。
  • 鎌倉高校駅前〜終点:小動神社の立派な鳥居は見逃すことはないはず、お勧めします(私はパスしましたが)。お店の数も増えて人の数が突如膨れ上がります。片瀬江ノ島駅は改修中でした。

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  1. 神奈川全コース総距離:150.9Km
  2. これまでの総踏破距離:30.6Km
  3. 残りコース・距離数:13コース・120.3Km

最後までお読みいただきありがとうございました。次回はコース6「湘南海岸・砂浜のみち」です。