はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

大山街道Walking・柏尾通り(1)東海道から枝分かれ

 こんにちわ、うちだまです。

 大山街道アタック第1弾は柏尾通りです。今回は起点の柏尾不動堂を出発して丹沢・大山を目指す旅路の第一歩を踏み出します。

 アタックの方針はプロローグをご覧ください。

uchidama0520.hatenablog.com

目次

  1. コースの概要
  2. アプローチ
  3. 柏尾不動堂〜永明寺別院
  4. 永明寺別院〜いずみ中央駅周辺
  5. いずみ中央駅周辺〜長後駅
  6. まとめ

コースの概要

 柏尾通りは横浜市戸塚区から始まります。ここは旧東海道との分岐点です。

 コース距離は柏尾通り全体で38.8km(中平本より)です。柏尾通りの中でも今回歩く部分は完全なる市街地歩きで、残念ながら爽快な風景やピークに到達する達成感はありません。

アプローチ

 最寄りはJR戸塚駅(もしくは横浜市営地下鉄です。そこから路線バスを利用します。東口4番乗り場から不動坂バス停へ向かうバス本数は多くて、それほど困りません。

柏尾不動堂〜永明寺別院

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 不動坂バス停で下りたのは私だけ。ここから前方へ移動します。交通量のある車道とぶつかったら、それが東海道です。東へ移動してすぐに看板に気付きます。

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 標識には簡単な説明文があります。向かって左には小さくもしっかりした祠があります。その存在感は何だか独特です。

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 これが起点・柏尾不動堂です。旅の安全をお願いして、さあ、スタートです。

 跨線橋に上がり線路を渡ります。横浜新道を越えて歩くと郵便局と出会うので、その先の小さい角を曲がります。

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 実は大山街道を忠実に探さなくても、このまま直進すれば道は合流します。その方が距離も時間も経済的ですが、せっかくアタックする以上、しっかり古道を辿って歩きましょう。

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 小川沿いの遊歩道へ入るとジョギングや散歩の人とすれ違います。週末の早朝、ベッドタウンではのどかな時間が流れています。

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 道が二股に分かれたところで左に行きます。ルートを示す標識なんてありません。地図とスマホと勘が頼りです。その先でさっきの車道に再合流。歩道のない狭い道端を小走りします。

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 道なりに進み、岡津町交差点をそのまま直進します。途中、岡津橋バス停付近で河川側に渡るとフェンス沿いに一本の筋が見えます。これが旧大山道の跡です。

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 古道歩きは色々な痕跡の発見を楽しみます。不動橋の向こうが永明寺別院です。

永明寺別院〜いずみ中央駅周辺

 門の傍らに立派な石像が鎮座しています。時代を感じますが「大山道」の文字が読めます。まずは目標物を見つけてホッとしました。

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 三叉に分かれる交差点の真ん中を進み、続いて二股を右へ向かいます。次のポイントを気にしつつ歩くと、案内板とともに地神塔が見つかりました。

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 この先は早足で桂坂公園を抜けて、さらに先を急ぎます。畑が混じる風景になってきますが、地味な風景に気持ちが萎えがちなので、ちょっと走ってみるなどして時短&気分転換しましょう。

 途中、交差点には案内板と庚申塔があります。ここは要チェックですね。

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 和泉小学校の先を左折して行くと、町内会の掲示板があります。その足元に庚申塔があります。まるで掲示板と一体化して住宅街に紛れ込んでいるみたい。これもチェックします。

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 さらに足を早めます。「泉区総合庁舎東側」の信号を右折すれば、もうそこが相鉄線いずみ中央駅周辺です。

いずみ中央駅長後駅

 相鉄線のガードをくぐり、顔を上げるとガソリンスタンドが現れます。通り過ぎる前に庚申塔と石像をチェックです。こんなところでも、どかさずに残してあるんですね。

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 通りの反対側へ渡り、その後左へ逸れる細道には要注意です。道標はないので地図を確認します。

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 マイナーな道の途中で壁がぽっこり凹んでいる不自然な場所に気がつくでしょう。そこに小さな石像があります。来た以上は敷地内にお邪魔しましたが、何か気配を感じた気がします。夜は怖いかも。

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 この先は川を渡り、長後駅を目指します。

 古道の軌跡を辿って蛇行しますが、地図を見ながらゆっくりトレースしていきます。藤沢湘南台病院前の路地に入り、その先の車道を横断歩道なしで渡ります。さらに進むと庚申堂と出会います。これも街道の目印です。

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 庚申堂で一礼して先へ向かいましょう。丁字路にぶつかったら左折して小さな商店街にふらりと入り込みます。ひとつひとつのお店はこじんまりしていて駅のそばなのに閑静です。

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 丁字路では看板の真下に石でできた柱?のようなものがありました。

 すでに崩れていて文字などは判別不能です。道標の名残でしょうか。枠で囲われていることからして、地域で認知されているのでしょうね。

 十字路を曲がれば、向こうに踏み切りが見えます。そこが小田急線・長後駅です。

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まとめ

  • 柏尾不動堂〜長後駅:9.1km(中平本の記載に基づく)

 一言で言うと、変哲もない住宅街を歩く旅なのですが、古い参拝道を現代の道路上でなぞりながら、痕跡を探し求めるウォークとなりました。地味だなあ。

 目を見張る美しい景色や、心躍る山脈の稜線をご紹介できなかったことは心苦しい限りです(笑)

 個人の敷地を割いてまで庚申塔などが残されているのを見ると、興味深くもあり、日本人らしさを感じたりもして、面白かったです。ちなみに記事に載せていない道標や石像はまだあるんですよ。

 街道は始まったばかり。まだまだこれからです。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。次回は柏尾通りの続きです。長後駅から戸田の渡しへ向かいます。