はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

大山街道Walking・柏尾通り(2)目指すは渡しの向こう側

 こんにちわ、うちだまです。

 大山街道アタック第1弾は柏尾通りを歩いています。前回は長後駅までの道をお送りしました。今回は長後駅から戸田の渡しを目指して歩きます。

【柏尾通り概略】※見にくくてスミマセン

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 長後駅までの経緯は以下をご覧ください。

uchidama0520.hatenablog.com

目次

  1. コース概要
  2. アプローチ
  3. 長後駅〜用田
  4. 用田〜戸田の渡し
  5. まとめ

コース概要

 前回歩いたルートと同様に、市街地の舗装路を進み、旧大山街道の軌跡や痕跡を探って歩きます。柏尾通りの全長は38.8km(中平本による)で、今回ご紹介するのはそのうちの10.1kmです。

 いわゆる自然のフィールドに入り込む場面はまだありませんが、次第に視界に入ってくる丹沢・大山の姿に気分も徐々に上がってきました。

アプローチ

 長後駅には小田急江ノ島線でアクセスできます。私は柏尾不動堂から歩いて長後まで到達しているので、このままアタックを継続します。

長後駅〜用田

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 小田急江ノ島線長後駅北側の踏切を越える道路が大山街道柏尾通りです。渡ってすぐの信号の脇に、目立たないのですが、仙元塚があります。

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 富士山宝永噴火(1707年)の火山灰を集めて築造したのが始まりだとか。歴史は古そうですけど、大山街道自体に直結する物とは違うようですね。

 駅前を離れると、のどかな雰囲気に戻ります。農産物直売所の前を飛ばしましょう。

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 下土棚公園の向かいに入る小道が古道です。ここを直進しても合流できるのですが、やはりしっかりトレースしていきましょう。

 ところが、この小道を抜けた先でアクシデントです。何と道が失われていました。

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 地図上ではここに橋があることになっています。路傍には道祖神が残っていて、周囲の状況からルートに間違いはありません。工事で橋が撤去されていました。

 まあ、嘆いても仕方ありません。別な道で反対側へ迂回しましょう。

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 対岸に回り込んで大山街道の繋がりを見つけました。改めて道が無くなったことがわかりますね。これもまた古道の実情です。さあ、再開しましょう。

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  大通りに出る手前の細い道に入ります。一旦住宅街へ進み、スーパーいなげやを目標に歩きましょう。そこで県道22号と合流します。

 大きな交差点に出会ったら左折するポイントを確かめます。ひとつ向こうにある東山田の信号を曲がります。(写真なくてすみません)

 ここからは次第に民家の雰囲気が減っていきます。工場などの建物が目立ちはじめ、およそ歩行者は見かけません。できる人はRUNで抜けてしまうのがオススメです。

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  バス停をいくつも過ぎて一本道をひたすらに歩きます。車の数が増えてくるのを感じ始めたところで道路が合流します。御所見(ごしょみ)中学校歩道橋が目印です。

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 歩道橋の下を覗いてみましょう。庚申塔が階段の陰に立っています。正確には庚申塔を残すように後から歩道橋ができたわけですが、まるでかくれんぼです。

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 御所見中学校から通りに沿って前進すると、間もなく用田(ようだ)バス停に出会います。この辺り一帯が用田です。

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用田〜戸田の渡し

  バス停から進んだところに用田交差点があります。用田の辻と呼ぶそうですね。

 ここの一角がやけに広くスペースをとっていることに気がつくはずです。広告看板が立つ前に石像があります。不動道標です。

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 交差点を直進、そのまま道なりに進み新幹線のガードをくぐります。信号のない左折路の角、目久尻川の向こうに本郷ふれあい公園があります。

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 道祖神馬頭観音などが連なってお出迎えしてくれました。広い公園内では家族連れがたくさんいて、COVID-19云々を忘れる光景でした。

 そこから小さな丘を越えて進み、通りに出ます。

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 本郷神社入口の信号を渡ったら脇道に入りましょう。わかりにくいですが、ここはしっかり押さえたいポイントです。

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 丁字路の角に祠のような小さい屋根が見えてきます。そこに鎮座するのが不動明王。赤い炎が勇ましく、とても印象的。ゼロックスのロゴが背後に見えて時代感覚が混ざって感じられました。

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 「居合公民館東側」という小さな十字路を右折すると、しばらく直進です。途中、不意に居合坂の標柱と案内板が現れます。

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 この先は考えることなくただ真っ直ぐ突進しましょう。JR相模線の踏切も躊躇なく越えていきます。

 そうすると住宅が多く立ち並ぶ中から渋谷神社が現れます。この一角だけ空が抜けていて、確たる存在感があります。この道が大山街道であることの証かもしれませんね。

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 家々が連なる先に濃緑の葉を生い茂らせた大きな木が見えてきます。よく見ると街路樹ではなく、車道の内側に自己主張するかのように立っています。

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 これが東側(海老名市側)の戸田の渡し跡です。相模川を越えるため、江戸当時はここから渡ったわけです。

 やっとここまで来ました!

 江戸から来た旅人たちにとっては現代人の数倍感慨深かったはずですよね!

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 聞いた話なので定かではありませんが、道路を作る際、この木を移そうとしてあまり良くないことがあったとか・・・? 真偽は別にして、今もイチョウはこの場所のシンボルです。

 さて、最後にもうひと頑張りしましょう。戸沢橋に出て相模川を越えます。現代の「渡し」は徒歩で行けるのです。その向こうには大山の姿がくっきり!

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 橋を渡りきったその先で「戸田の渡し」にタッチ。こちらが西側(厚木市側)となります。

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 ここまででひとまず初日の踏破が完了です。この続きは翌日に。

 お疲れ様でした!

まとめ

 柏尾不動堂を起点に戸沢橋を越えるまでを1日で移動しました。実際もっと先まで歩けるはずです。

 路傍の庚申塔や道標を探して進む旅路でしたが、記事に載せきれなかったものや、見落としたものもあります。

 中平本では柏尾〜戸田の渡しを19.2kmとしています。スマホの計測ではおよそ24kmでした。若干の道迷いがありましたがこの差はわかりません。

 相模川を渡った後は大山山頂の阿夫利神社奥の院を目指します。大山詣りはこれからが本番です。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。次回は戸田の渡しから大山の麓へ向かいます。