はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・神奈川13 かつては砦、今は治水

こんにちわ、うちだまです。

関東ふれあいの道アタック6回目は、コース13と14をまとめてクリアします。いよいよ県の北部へ入り、神奈川コースも後半戦です。今回はダムで知られる津久井湖へ向けて歩きます。

関東ふれあいの道については「NATS自然大好きクラブ」をご覧ください】

  • コース:13 山里から津久井湖へのみち
  • 日程:2019年12月29日(日)
  • 距離・コースタイム:10.3Km・3時間

【神奈川県コースの全体図】

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目次

  1. 今回の見どころ
  2. アプローチ
  3. 起点〜雨乞山
  4. 雨乞山〜津久井湖城山公園
  5. 津久井湖城山公園〜終点
  6. まとめ 

今回の見どころ

津久井湖城山公園には、かつてその名の通り「津久井城」という山城がありました。津久井湖ダム湖なので後世のものですが、津久井城は鎌倉時代にまで遡り、中世には重要な役目を担います。今でこそ城郭は失われているものの、周囲を一望できる山の上は有用・有効で、相模川の近くでもあるため交通の要衝だったようです。

小田原城を本城とした北条氏は16世紀中ごろまでには、相模・武蔵を領国とする戦国大名に発展しました。(中略)津久井城(城主内藤氏)は有力支城のひとつとして重要な役割を果たしていました。

(出典:県立津久井湖城山公園公式サイト「津久井城について」

ちなみにコース7で訪れた大磯の城山公園は「じょうやま」、こちらは「しろやま」です。

アプローチ

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小田急線・本厚木駅から路線バスで半原まで移動します。そこから今度は三ケ木行きに乗り継ぎますが、この路線は本数限定のダイヤなのでしっかりリサーチしましょう。私は半原バス停で底冷えの中を耐えて30分ほど待ちました。この接続を利用しない場合は韮尾根まで徒歩です。

起点〜雨乞山

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韮尾根(にろうね)バス停が起点です。通りを渡りバスが来た方向に戻り、左に入る道と指導標識を見つけて進みます。辺りは一面霜が降りた畑が広がり、白く凍てついています。このとき気温は氷点下のはず。歩きながらでも体が冷えてきます。まずは正面に見える小さな山を目指します。

雨乞山〜津久井湖城山公園

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雨乞山の登山道は整備されていて、トレラン向き。さらりと山頂へ到達できます。とはいえ、木々に覆われた頂上では下界の眺望は望めませんし、やっと体が温まったので冷えないうちに先へ進みます。

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一度下界に出て雑木林のような一帯を抜けた先で、立派な古民家の裏手に出てきます。「相模灘」というのぼりが目に入りました。見れば久保田酒造という看板が。こんなところに造り酒屋さんがあるとは知りませんでした。

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坂の上の住宅街を通過します。市街地ウォーキングでは不審者に見られないように、顔をしっかり上げて胸を張って歩くことを心掛けています。給食センターを右折し、その先にある二股の道を左に下った先に駐車場が現れます。

津久井湖城山公園〜終点

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城山は周囲を整備された公園に囲まれています。遊具があって子供たちが走っていたり、ベテラン男性陣が集まって談笑したり、ご家族で散策されたり、様々です。

実はこのとき諏訪神社側から回り込むのが本来のルートだったんですが、この入り口から園内へ入ってしまいました。

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最初は舗装路を歩きますが、途中から土が露出した山道に変わります。山頂まではゆったりと高度を稼ぐ道で整っています。

通る人たちはみんな地元なのでしょうね、手ぶらで普段着の人ばかり。ランの格好でザックを背負っているのは自分だけです。「関東ふれあいの道挑戦中!」と掲げてアピールしようかしら。

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堀の跡を越えてから、さらに何段か登っていきましょう。山頂のてっぺんにある築井古城記碑が撮影ポイントです。山頂からの眺めは中世のそれと変わっているのでしょうが、秀吉による小田原攻めの際に落城したとき、城主や家臣たちはここで何を考え、どんな話し合いをしていたんでしょうね。

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一度道を戻り、飯縄神社にお参りしますが、宝ケ池方向から下山する道は封鎖されているので注意。山頂を巻くように迂回しました。※「まとめ」に迂回路情報あり

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花の苑地で正規ルートに復帰して、後は津久井湖の縁を城山ダムに向かうだけ。湖面は深い青に染まっていて、大型台風19号が吹き荒れたあの夜が遠い過去のようです。

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2019年秋の夜半、豪雨と強風で身を潜める中に緊急放水というニュースが流れて下流域の住民を驚かせたのがこの城山ダム。相模川沿いで暮らす者にとって忘れがたい出来事です。湖の端には今もなお、大量の流木が集積されています。かつて相模国を守る砦だったこの地は、現代では水を治めて神奈川県民の暮らしを守っています。

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ゴール直前ですが、治水の重要性に思いを馳せながらダム展望台にも寄りましょう。そこから目と鼻の先に終点・城山高校前バス停があります。

まとめ

  • 起点〜雨乞山:山中では人と出会う気配がありませんが、道はしっかり踏まれていて問題ありません。
  • 雨乞山〜津久井湖城山公園:久保田酒造のところからは市街地ウォーキングです。地酒の文字を見ると一杯飲みたくなっちゃう。

    www.tsukui.ne.jp

  • 津久井湖城山公園〜終点:公園内地図(公式サイトへ)を準備しておくことをお勧めします。また、通行止め情報(2019年12月現在)は逐次ご確認ください。

    www.pref.kanagawa.jp

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  1. 神奈川県全コース総距離:150.9Km
  2. これまでの総踏破距離:113.3Km
  3. 残りコース数・距離数:4コース・37.6Km

※上記の集計ではコース設定上の距離を用いており、実測値とは異なります。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回はコース14「峰の薬師へのみち」です。