はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・東京7 都県を隔てる壁

 こんにちわ、うちだまです。

 関東ふれあいの道・東京編、6回目のアタックは山草のみちを行きます。いよいよ埼玉県との境に接します。東京都の全踏破は目前、意気軒昂に前回コースの終点・御嶽駅を再訪しました。

関東ふれあいの道については「NATS自然大好きクラブ」をご覧ください】

  • コース:7 山草のみち
  • 日程:2020年9月5日(土)
  • 距離・コースタイム:13.1km・5時間

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目次

  1. アプローチ
  2. 起点〜青渭神社
  3. 青渭神社〜岩茸石山
  4. 岩茸石山〜棒ノ嶺
  5. 棒ノ嶺〜終点
  6. まとめ

 アプローチ

 JR青梅線御嶽駅下車です。駅を起・終点にできるのは助かります。 

起点〜青渭神社

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 よく晴れた無人駅には自分の他に数人のハイカーが降りました。御岳山を狙う人たちのようです。

 実はスタート前から帰りのバスが気がかりでした。狙いの一本を逃すと、なんと5時間半以上来ません。コースタイム的にもぴったりの行程で余裕なし。早速、起点・御嶽駅を出発しましょう。

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 駅舎を背に左手へ歩くと10mほどでバス停があり、その奥へ続く階段を上ります。踏切を渡り、正面に見える慈恩寺の敷地内に踏み込みます。

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 敷地の左手に登山道入口があり、そこから取り付くのですが、その傾斜は急です。最初の目標・惣岳山までの標高差500mほどを一気に押し上げます。

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 残暑厳しい中、いきなりの急登で汗が吹き出ます。普段、序盤では給水なしですが、堪らず繰り返し水を多めに飲んでしまいました。さらにバスの時刻問題もあって、気負って足を進めました。これが後々大きく響きます。

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御嶽駅から1.5km」の表示を見て愕然とします。こんな序盤で感じる疲労ではないのです。この時は暑さのせいと決め付けてましたが、多量の給水で胃腸にダメージが出始めていたのでしょう。でも、頑張るしかないです。

青渭神社〜岩茸石山

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 苦しい坂を登った先で鳥居の代わりに木々が立ち並ぶ一角と出会います。参道のように伸びる道の先に小さな社が見えます。青渭(あおい)神社惣岳山(そうがくやま)の山頂にひっそりと鎮座していました。

崇神天皇7年 国内に悪病が流行して多くの死者が出たため(中略)その時当社も神地神戸を賜り、初めて官祭に預かったという。

 (出典:古今御朱印研究室 

 ここが撮影ポイントの一つ目です。脱帽してご挨拶してから自撮りしました。

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 次のピークを目指しましょう。斜面に出るとすっきり伐採されて空が広がりますが、登山道補修の最中でした。再び森の中へ入り込むと小刻みにアップダウンが現れます。

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 体調は戻らずどうにもペースが上がらず、足が重いです。早く新たなピークに出たい。その思いばかりが募りますが、どんどん歩幅が狭まります。うーん、苦しい。序盤での水飲み過ぎを後悔しますが、後の祭りです。

岩茸石山〜棒ノ嶺

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 細長い山頂には標識が一つあるだけですが、岩茸石山(いわたけいしやま)から見える広々とした眺望は遮るものがなく、実に夏山らしい風景です。頑張ってよかったなあ。この時ばかりはコンディションの悪さなんか吹っ飛びました。

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 次なるピーク・黒山へ向かう道もアップダウンで眺望はありません。我慢の展開にコンディション不良が重なり、ずっしりのしかかります。もうこの時点でバスの時刻は諦めていました。それよりも棒ノ嶺からの眺めを見たい一心で先へ進みます。

棒ノ嶺〜終点

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 広く大きな山頂には立派な標識が掲げられています。東家があり、その周囲では数組が昼食を楽しんでいます。少し雲が出たのは残念ですが、左右に大きく広がる眺望は爽快感満点。眼下の街並みがしっかり見て取れます。

 この棒ノ嶺(棒ノ折山)が撮影ポイントの二つ目です。この山を北側に下ればもう埼玉県。ここが境目です。

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 さあ、ここからは下山するのみ。今度は標高差600m弱を急傾斜で一気に降ります。細い九十九折の道で根や石が多く、転倒に要注意です。急峻な角度のこの道は棒ノ嶺が都県を隔てる壁のように立っていることを示しています。

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 何とか降りきったらゴールへ向かって舗装路歩きです。予定ではここを駆け下りるはずが、とてもそんな体調ではありません。百軒茶屋キャンプ場を抜けて車道を30分ほど歩くと、やっとバス停が見つかりました。

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 這々の体とはまさにこのこと、思わず座り込んでしまいました。終点・上日向バス停に到着です。しかし、大きな朗報が。何と諦めていたバスに間に合ったのです!
 乗り損ねれば駅まで1時間歩くしかなく、本当に助かりました。ほっと一安心したところで、東京都踏破のバス停タッチ。お疲れ様でした!

まとめ

 急登で標高を一気に稼ぎ、その後アップダウンします。おそらく東京都全コース中、最もタフでしょう。景色を楽しむ道ではないものの、岩茸石山での眺めで気分爽快。棒ノ嶺は1,000mに満たない山ですが、山頂からの眺望を見ればその人気の高さに肯けます。上日向バス停の利用にはリサーチと計画が必要です。 

【東京都コース】

  • これまでの踏破距離:7コース・91.9km(踏破!)

 

関東ふれあいの道全体】

  • 神奈川県コース:150.9km(踏破)
  • 東京都コース :91.9km(踏破)
  • 累計の踏破距離:242.8km

※上記の集計ではコース設定上の距離を用いており、実測値とは異なります。

※これまでの「完歩」を「踏破」の表現に変えています。

 ついに東京都コースを踏破しました! コロナによる中断などあり、計画よりも大幅に遅れていますが、やっとここまで漕ぎ着けました。

 最後までお読みいただきありがとうございます。

 次回は東京都コースを総括し、次への挑戦に繋げていきます。