はにわ旅日記

日本中を自分の足で旅したい!

関東ふれあいの道・神奈川9 桜が無くても素晴らしい

こんにちわ、うちだまです。

関東ふれあいの道アタックの3回目、この日一気に3つのコースクリアを目指して挑戦しており、今回のご紹介はその3番目です。

関東ふれあいの道については「NATS 自然大好きクラブ」をご覧ください】

ところで、遅ればせながら神奈川県コースの全体像と、現在進行している場所を俯瞰してみましょう。

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地図右下にある三浦半島の突端から海岸線に沿って西に進み、現在は赤枠内にいます。この後は私の地元エリアを縦断するので楽しみです。

  • コース:9 弘法大師と桜のみち
  • 日程:2019年12月1日(日)
  • 距離&コースタイム:9.4Km・2時間45分

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<今回の見どころ>

コース名にもなっていますが、権現山や弘法山を含む弘法山公園は県内でも有数の桜の名所です。シーズンにはものすごい人出になるそうです。でも今は季節が真逆。その意味では華やかさにやや欠けるかもしれませんが、権現山からの眺望には冬の低山らしさが現れています。

<アプローチ>

前回「神奈川8」の終点・南平橋バス停から引き続きスタートします。連続アタックでない場合は小田急線秦野駅からバス利用です。

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<起点〜連絡区間

金目川のほとり、南平橋バス停が起点です。橋を背にして北へ歩き始めましょう。車は通りますが、相変わらず人の往来はありません。東名高速道路を見下ろして渡り、右手の信号を鋭角に左折すると連絡区間に入ります。

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ここでルートを見落としました。順調に歩みを進めて調子良く坂を降りてましたが、小田急線の踏切に当たりました。ここで「?」と思いました。ここまでのコースで踏切を越えたことはなく、違和感ありありです。地図をしっかり再確認、間違いに気付いて下りてきた坂を戻ります。またやらかしましたね〜。

坂道が緩やかに曲がっているところまで上がりました。竹林があるのですがここが要注意です。指導標識をやっと発見しましたが、道の反対側を歩いていると私のように見落とします。でもこの場所は草が伸びて藪になったら標識もろとも隠れちゃいそうな気もします。

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この竹林の脇を入る道が正しいルートで、丘に上がって小田急線を越えていきます。前回「神奈川8」でも指導標識を見落しましたが、落ち着いて行きましょう。

<連絡区間〜権現山>

丘に上がると閑静な住宅街に入ります。西側の空が開けてきて、その向こうに富士山が姿を見せます。決して遅い時刻ではありませんが、12月の太陽はどことなく頼りないです。

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市街地ウォークでは地図アプリを見ながらいつも以上に指導標識に気をつけます。私有地や公道などの関係でしょうか、目につきにくいところにあります。塀の陰だったり擁壁に貼り付いていたりもします。

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住宅街を抜けて山道になると権現山の直下で、駐車場から山頂までは階段です。普段ならサクサク登れますが、3コース連続アタックしていて、すでに2コースクリアした後だけに地味に効きます(°ー°〃)

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お堂を思わせるデザインの展望台が見えたら権現山に到着です。広々とした一帯に家族連れなどたくさんの人たちがいます。南西に開けた景色を見ると今日自分が歩いてきた道のりを振り返ることができます。個人的にここの眺望は大好きですが、権現山はかながわの景勝50選には含まれていません

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<権現山〜弘法山

権現山にいた人たちはこれからゆっくりくつろぐというよりも、荷物をまとめて立ち上がる姿が目につきます。私もその流れに混じり、弘法山へ続く馬場道に進みます。広くなだらかな道が真っ直ぐに伸びていて、何組もの人たちを追い抜きました。この時期は静かな一本道ですが、春になれば周囲一帯が桜で覆われるのだそうです。

権現山と弘法山を結ぶ尾根道を(馬場道と)言います。昔周辺の農民が草競馬を楽しんだことに由来します。現在は道の両側に桜並木があり、桜の時期にはピンク色のトンネルとなります。

出典:秦野市観光協会ホームページ「弘法山公園散策マップ」※括弧書きは筆者追記

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弘法山を示す石碑が道を二股に分けるように立っています。ここが分岐点で左に行くとコース15になります。ですので後日ここに再訪することになりますが、今日は右手に進みましょう。

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緩く真っ直ぐ続く広い段差の登り道を歩きます。有料トイレを横目に見て行くと鐘楼が見えてきて弘法山の山頂に辿り着きます。権現山より小さい頂上は木に囲まれています。その合間から海側の景色を覗くことができて、かながわの景勝50選に指定されています。この時刻でも休む人たちで賑わっていました。

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ここの釈迦堂(しゃかんどう)が撮影ポイントです。解説書では「弘法山(大師堂)」と指示していますが、弘法山でお堂らしきものはこれしかありません。定かではありませんが、観光情報などを調べても大師堂とは載っていないのです・・・?

江戸時代に龍法寺の僧 馨岳永芳(けいがくえいほう)が、釈迦如来像と弘法大師像を祀った釈迦堂としたのが始まりです。1766年(明和3年)の火災で釈迦像が焼失し、石造りであった弘法大師像だけが残りました。その後、弘法大師像は現在の木像になり堂は再建されましたが、釈迦像は安置されませんでした。現在の釈迦堂は1964年(昭和39年)に建設されました。

出典:秦野市観光協会ホームページ「弘法山公園散策マップ」

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弘法山〜終点>

釈迦堂の奥から下山しましょう。自販機のある分岐点まで下り左へ曲がります。秦野乗馬倶楽部の前を通過する頃にはいよいよ日が傾いて夕暮れが近いと警告してきます。

国道246号線を右折、善波トンネルを突破します。車が行き交うトンネルを歩いて抜けるのは初の経験でした。ガードレールが開いている場所から再び山道へ入ります。この先は道なりにひたすら歩きましょう。

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頼るべき目印は、矢倉沢往還の案内板→指導標識→矢倉沢往還の案内板 の3つです。2つ目の矢倉沢往還の案内板が見えたらその右手を鋭角に入り込む細道があります。指導標識が倒れているので要注意。この獣道風な小路を登ります。

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電気柵沿いを登りきるとハイキングコースに合流するので一安心。あとは淡々と尾根道を進みましょう。吾妻山山頂はこれと言ってないので、通過して先を急ぎます。このルートはこれまでに何度も歩いたことのある登山道ですが、鶴巻温泉駅へ向かう側とは違う方向に下りるのは初めてです。

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すぐに住宅街のど真ん中に舞い降りるのでトレイルの余韻はかき消されます。お地蔵様のいる角を右折して次の交差点を左に曲がると終点・坪ノ内バス停です。予定よりも到着が大きく遅れましたが、何とか明るいうちに到達できてよかったです。地元すぎて過信していたかもしれません。反省。

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ここから小田急線の駅に出るバスの路線は2通り。通りを挟んで両側にそれぞれのバス停があるので確認しましょう。どちらもダイヤは1時間に1本で、組み合わせると30分に1本相当です。案内板は国道246号線沿いにあります。

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 では、おさらいです。

  • 起点〜権現山:難しい道はありません。市街地を抜けていくので指導標識を探しましょう。地図を見ていたらご年配の男性から声をかけてもらいました。きっと道を尋ねる人が多いからでしょうね。
  • 権現山〜弘法山:もし時期を選ぶことができる方は桜を見に春にお越しになってはどうでしょうか。馬場道の「桜のトンネル」は私も見に行こうと思います。
  • 弘法山〜終点:一般に利用されているハイキングコースの北側に回り込むイメージです。日が陰る道を歩くので少し寂しいですが、荒れた道ではありません。矢倉沢往還から上がる細道は山屋必携アイテム「山と高原の地図」には表示されてません。

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  1. 神奈川県全コース総距離:150.9Km
  2. これまでの総踏破距離:66.7Km
  3. 残りコース数・距離数:9コース・84.2Km

ところで以前の記事でお伝えした通り、コース3のクリアを潮位の関係で見送っていましたが、潮位が下がる週末日程が見つかったため、リカバリーに戻ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回はコース3「荒崎潮騒のみち」です。